くろちゃん日記

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編入・院試体験談

【努力してカッコよくなれ】ZENEPENに登壇して私が本当に伝えたかったこと

2018年8月9日、夏が暑い日にZENPENに登壇しました。プレゼンテーションで与えられた時間は10分。短い時間で、本当に伝えたかったことをお伝えします。

 

 



ZENPENとは

www.zenpen-kosen.com

ZENPENは、全国の編入生による高専生のため団体です。編入志望の高専生をOBが支援しようという取り組みは多くの団体が行なっており、様々なWEBサービスが展開されています。その中でもZENPENは、規模が大きいこと、オフラインで説明会を開催していること、卒業生が運営に参加するという循環ができていることから一歩抜き出したコミュニティになっています。


全国編入生オンライン説明会とは

これまで、ZENPENの説明会は全て実際の会場で行われてきました。しかし、今年初の試みとしてオンラインで開催することになりました。なぜならZENPENの開催理念と反する状況が生じたためです。その理念とは、高専生の編入試験に対する情報格差をなくすというものです。地方に住んでいる高専生でも情報にアクセスできるように、オンライン上で全て行いました。

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Cluster、「ひきこもりを加速する」ライブ配信ツール、またそれと連動してYoutube Liveにて生配信を行いました。発表者はスライドを用意し、それを元に視覚情報と音声情報でプレゼンテーションをしました。


参加しようと思ったきっかけ

ZENPENのおかげで今の自分があると言っても過言ではないと思っています。高専4年生の春に初めてZENPENに参加し、それまでおぼろげであった編入の道に光が差しました。5年生の春に参加した時には、色々な大学の先輩方と話し、憧れを抱き、編入試験に受かってこの先輩方のようになりたいという気になりました。


くろちゃん日記を書いているのも、小山太郎流に寄稿したのも、今回ZENPENに参加したのも、全て自分が受けてきた幸せを全て後輩に伝え、そして幸せになってほしいという希望からくる自然なものでした。なので、私にとってZENPENに参加することはなんでもない当たり前のことですし、同じように共感してくれる後輩が出て来てくれたらいいなと思うばかりです。


パートナーの碧為 @m12watanabe1a

ここで、パートナーについて少し紹介したいと思います。今回、チーム東京大学は私1人ではなく、彼と2人で登壇しました。登壇お誘いが先輩からあり、同期に呼びかけたところ是非参加したいと言ってくれたのが彼でした。


実は碧為とは共通点がたくさんあります。高専からの東大編入生というだけでもレアなのに、彼も高専時代にドイツへ留学しており、そのため留年して同い年であること、デザインやアプリ開発に興味があることなど。

 

逆に異なる点は、学問へ向き合う姿勢でしょうか。彼とご飯を食べながら話しとき、「一つの分野を極めたい」と言っていたのが印象的でした。受験に向き合う姿勢も違います。受験をただの通過点として捉えるのではなく、連続した学問をただアウトプットする場と捉え、己の知識として昇華させる技は凄いなと脱帽するばかりでした。

 

twitter.com

そんな尊敬する彼ですが、「実はくろちゃんともっと話したくて、応募したんだ」と言われたときはめちゃめちゃ嬉しかったです笑 僕も似たようで違うタイプの彼と組めて最高だったと思っています。ありがとう。


プレゼンの目的

プレゼンテーション作成時に碧為と考えていたことをまとめます。

 

私に影響を与えてくれた先輩の言葉を、本質を抽出して、伝えていきたいと思いました。誤解がないように言うことはもちろん必要なことですがそれよりも、多くの人に本質を理解してもらいたいです。本質というのは、編入試験を突破することに限らず、「なぜ勉強するのか」や、「なぜそこに住むのか」などWHYの部分です。


塾や予備校、高専の進路相談会で、社会のことをわかっていないおっちゃんの講演を聞いたことが誰しもあると思います。そんなプレゼンにはしたくない。誰でも語れるような情報を述べるだけで、心に伝わるようなプレゼンにはしたくない。


大変だったのは、時間的制約です。10分という限られた時間で、伝えたい思いを全て表現することは不可能でした(実際、本番では時間オーバーしてしまったのですが)。これからもブログを更新していきますし、質問されたら答えるようにします。そこで、今回は伝える内容を絞ることにしました。

 

  1. オーディエンスは誰なのか。
  2. オーディエンスが一番望んでいることは何か。
  3. 私がこれだけは言いたいことは何か。


この3つの質問を軸にしてプレゼンを構築しました。その結果、以下のような答えが出て来ました。

 

  1. オーディエンスは高専3,4年生、編入していく高専の先輩を見て、そろそろ勉強を始めないといけないと思っているけどなかなか火がつかないし実感がわかないそんな状態のペルソナを設定しました。
  2. 一番求めている情報は、大学生目線の大学生活ではないと気づきました。なぜなら、ペルソナがまだ若いため、まだ高専生活を謳歌している途中であり、編入に関して希望より不安のほうが大きいと思うからです。そこで、編入に関する障壁を下げることを私たちがすべきであると思いました。そのために、行ったことが二つあります。一つ目は、編入試験勉強についてアドバイスを送ること。二つ目は、心に火を灯すこと。この二点を心がけました。
  3. 気持ちが伝わらないと意味がありません。ZENPENに登壇することは実質的なベネフィットがないのだから、そこでは自分らしく振る舞い、アピールすることが長期的視点でベネフィットになるのではないかと思います。私の場合、Smartに編入試験を乗り越え、人生で勝とうということを訴えたいと思いました。

 

プレゼンテーションスライドの一般公開

speakerdeck.com

東京大学のプレゼンテーションは上でご覧になれます。他大学のスライドについても運営側で用意しているようなのでしばらくお待ちください。

 

スライドを読んだだけでわかるようにしたつもりですが、もっと聞きたい項目等ありましたらご相談ください。


本当に伝えたかったこと

本当に伝えたかったことをスライドを抜粋してお伝えします。

 

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スライド13

大学生活で一番「スキルセット」を成長させられる場面ってなんでしょうか。将来、社会人になって働いた時に思い出される学生時代にやっていて役だったことNO.1はインターンシップ(バイト)の経験です。これは何十人もの人に聞いてきた経験から間違いありません。


長期インターンシップをお勧めして、なぜ東大がいいのかという具体的理由は画像を参照してください。二年次編入であること、駒場キャンパスは「日本のシリコンバレー」渋谷近くであること、紹介がたくさんあることなど東大にきたら長期インターンシップをせざるを得ない、つまり必然的に圧倒的成長できるんですよ。 

 

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スライド14

オンライン説明会では身の回り優秀な人の実例をあげましたが、本当にたくさんいます。サークルのつながりで慶応SFCや早稲田の人と仕事をすることもあり、違うベクトルで優秀な人とたくさん出会えます。


また、大学になぜ行くのかという疑問を突き詰めて考えると、「人脈を広げるため」という一つの解が出てきます。できるだけ優秀な人材を周りに置いた方が得ですし、そういう人に囲まれていると自分の視座も高まります。

 

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スライド15

二年次編入に関して、私たちは肯定的立場になるべきでありながら、中立的な視点で話していました。3年次編入を経験していないから一概には言えないということもありますが、「どっちでもいいんじゃね」と思うところがあります。適当でしょうか笑

 

私たちが一年留学していたことにも起因すると思いますが、自分の夢の実現に一歩近づくなら、一年のロスくらい大したことじゃないと考えます。さらに、浪人して時間を喪失するのではなく、後年した一年は、恵まれた環境で自己成長のために時間を投資することができます。色々メリットやデメリットをあげたので個人の価値観で判断して欲しいのですが、結局は「どっちでもいいんじゃね」となると思います。ちなみに浪人について私は反対の立場です。また機会があれば書きます。

 

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スライド40

まず過去問を手に入れろ、話はそれからだ。知ってますよ、一般受験生のように本屋に過去問はおいてありません。だから、自分から手に入れようと必死になってください。私も東大の過去問はたくさん持っています。連絡してくれたら送ります。でも私からあなたを見つけ出して送りつけることはしません。能動的に動いてください。

 

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スライド42

「なんで合格できたの?」と聞かれた時に、これ以外の答えが出てきませんでした。なぜなら、これしかやっていませんでした。


「受験勉強」を抽象化すると、「答えのある問題」になります。これは社会に出てから経験する、創造性が要求される問題、答えのない問題と比べて非常に簡単です。答えを暗記して答えてしまえばいいからです。


すなわち理論的には、勉強法をすることでどんな試験にだって合格することができます。過去問題で骨組みを作り、足りない部分を耐えず補っていくことで全体像が完成します。


しかし、やりきるためにはモチベーション管理が非常に重要になってきます。私がそのために心がけていたことは前準備です。「なぜ」やるのかというWhy、「どう」やるのかというHow, WhenやWhat、「どこ、誰と」やるのかというWhereやWhoをあらかじめ目安をつけておくとやりやすいです。受験を理由づけして、強制的に机に向かわせることで努力がしんどくなくなる魔法がかかります。

 

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スライド44

「アンテナを張る」とは口のうまい学生がよく好んで使う言葉です。編入試験に限って言えばこの言葉って、要するに上のことです。情報に敏感になろう、ググり力を身につけよう。宝はあなたの足元に埋まっています。

 

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スライド49

スライドに書いてあることまんまです。最後に言わせてくれって、吠えました。本当に、挑戦してください。カッコよくなってください。東大受験してください。待ってます。


謝辞

この場をお借りして、ZENPENに登壇者として参加させていただいた感想を述べます。

 

ご招待いただき、いろいろとご助力いただいたZENPEN運営の皆様に感謝申し上げます。初のオンライン開催ということで、進行の不手際が目立ってしまった場面もあるので来年以降は改善していきましょう。


今回、お誘いがあってから登壇まであっという間でした。非常にやりがいもありクリエイティブにもなれて良い機会だったと思います。ZENPENさんの理念と私の理念が合致しているところがあるので、ぜひまた協力させていただこうと思います。ありがとうございました。