就職か進学か決められない君へ
私の通う高等専門学校の某学科は、就職と進学の選択をする人の比率がだいたい同じです。高等専門学校は就職率が良いことで有名で、ここまで進学率が高い高専は珍しいと思います。なぜ就職をするのか、またなぜ進学をするのか周りで多くあげられる意見をまとめて、考察してみました。
就職する理由
・もう勉強したくない
レポート、実験、定期試験に追われながら将来役に立つ知識が得られない学校にうんざり。「丸暗記させられた知識なんて意味が無いんだ!」と気付く人が大勢います。勉強が自発的な知識欲からくるものではなく、タスクを消化する感覚でやっているなら危険信号です。無意味な勉強をする続けるよりも一度社会経験を積んでみたほうが、成長が期待できます。
・お金が必要
家庭の経済状況がよくなく学費の支払いが困難であるから就職を選択するという理由は筋が通っています。しかし、それは解決策のうちのひとつであり、別の方法をとることもできます。例えば学費のかかる私立大学ではなく、学業を頑張り奨学金をもらいながら国立大学に通うことだってできます。親の財政を支援することは親切なことだと思いますが、必要なことであると私は思いません。あなたの人生です。
・今の学校からの就職実績がよい
これは理にかなっていますね。大学から入るよりも、高専から入るほうが楽である場合が多々あります。高専の学生はインターンや進路説明会でよく聞いておいてほしいのですが、高専が就職市場でかなり優遇された環境にあることは間違いないです。ただし、理由がこれだけだとその企業で働くことを「ゴール」と捉えているのかと思ってしまいます。
進学する理由
・まだ働きたくない
親の金に頼って、だらだらと時間をすごして生きたい人たちの意見ですね。迷って迷って結局自分に甘えてこの選択をする人、意外と多いです。
・きらきら大学生活を楽しみたい
高専独特の意見でしょうか。サークルやったり、文化祭でドラマがあったり、最新設備使って研究に打ち込む日々…そういった体験をしてみたいといと思っちゃいますよね。私です。
・「短大卒」の資格では満足せず、箔をつけたい
次の記事(準備中)の高学歴信仰*1にも共通するところがあります。プライドが高い人が陥りやすい病気です。学部卒、院卒のほうが将来的に給料が増えることは統計的に実証されています。しかし、この意見の人はお給料よりも体裁に重きを置いている印象です。
市場は「高専」をどのように評価しているか 矢野眞和 - KOSEN発「イノベーティブ・ジャパン」プロジェクト
まとめ
これまで、進学したい!就職したい!という両方の意見を分析してみました。現時点で、明確な理由があるなら決められるけど、特になければ消去法で選ぶしかありません。消去法で選んだ結果、両方へのやる気がないということがわかり、ニートになってしまった。そんなこともありえます。
だから将来、学業や仕事に力を入れて取り組んでいくためには、消去法ではなくて、明確な理由が必要です。自分の「やりたいこと」「好きなこと」を知っておく必要があります。
高専は5年間あります。その長い時間で自分と長く向き合いあい、いろいろな体験をし、気づきましょう。私は「高専からの就職では希望の職種に就くことができず、分野変更を伴い0スタートのため、経営論、マネジメント論やプログラミングを勉強したい」と思い進学を決めました。
あなたの理由は何ですか。
*1:高学歴が偉いと信じている人たちのこと