くろちゃん日記

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編入・院試体験談

どの大学を受験したいかがわからない人のために、具体的なポイントと順番を挙げてみた

大学編入試験の受験料はおよそ3万円です。交通費、宿泊地等合わせたらNintendo Switch買えちゃいますね。その他にも時間と労力を費やすことを考えると決して無視できる出資ではありません。

 

適当に受験校を選んでしまったせいで面接時の志望動機が曖昧になってしまったり、受かってから後悔することがあります。第一志望から滑り止めまで明確な理由を持って選択する必要があります。

 

前回の記事では、就職か進学か迷ったときの解決案を出しました。

 

kurochan00.hatenablog.com

 

 

進学を選択したとすると受験する大学は何を判断基準に選んだら良いのでしょうか。私は受験校を決めるまでに2年かかりました。そのときに参考にした本や実際に決め手になった要因について紹お話します。

 

 

 

大学を決める要因となるもの

 

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専攻


最近、文系理系関わらず、直感的にわかりにくい名前の学科が増えています。私の合格した東京大学工学部システム創成学科もそうですよね。実際に勉強するのは数学と経済なのにどちらも学科名に入っていませんね。

 

このように、専攻は多様化・細分化される流れにあります。そんな今だからこそ、どこかには自分の得意な・好きな分野があるはずだと思っています。もう英語が得意だから英文科、プログラミングが好きだから情報科という時代ではありません。英語の中でも文学作品に興味があれば英語英米文学を、AIについて研究したければ東大よりも公立はこだて未来大学なんて面白いと思います。

 

大学を選ぶ一番初めに考えるべきことは、自分が何を勉強したいのか、そしてそれはどこの大学でできるのかということです。すると、候補の大学も意外と絞れることがわかります。

 

研究室

・研究室訪問に行ったことがある

・すでに同分野の研究を行っている

こういったマイノリティ出ない限り、研究室目的で行くのは得策ではないです。「○○研究室に行きたいです」と面接で言ってしまうと、少し興味があって行っただけなのにどうしてか、自分なりの研究へのアプローチ方法は、将来それがどう役に立つのかなど質問攻めに遭うと聞きます。それを通過したところで、研究室配属の際に希望の研究室に入れなかったとするとなんのためにその大学に行ったのか、意味を失なってしまいます。

 

就職実績


どうしても入りたい企業があって、その企業で働くことを「ゴール」と捉えるタイプの人はいいかもしれません。でも、未来って結局予想できなくて、運に左右されます。大学に通っている間に夢が変わらないとも限りません。「ゴール」は変幻自在なんです。よって就職実績は目安の一つであって決定要因ではありません。

  

 

校外プログラム、インターンシップ、留学、サークル

全部同じなので一気にまとめました。

 

大学を選考する際に、こういった学外の活動も条件に入ってくることは全くおかしいことではありません。大学によって派遣先もその内容も変わってくるからです。中には、大学内で 学ぶことよりも校外で学ぶことに期待している人もいるかと思います。実際、校外学習は知識以外の生きた経験となって、就職活動やその後の人生に大きく役立ちます。

 

多くの高校、高専では校外活動の範囲は狭く、大学に行ってからその幅広さに驚くことでしょう。「環境」が整っているからです。大学に入学してから勉強を頑張り賢くなることはできても、「環境」を変えてより条件のいい郊外学習を経験することはできません。自分でより良い「環境」に移るしか道はないです。

 

 

キャンパスの立地

「環境」から関連して、立地も決定要因の一つに挙げられます。まず、自宅から通える範囲か一人暮らしをしながら通う覚悟があるか。次に、都会がいいのか田舎がいいのか。私は大学は都会の、それも首都圏に住むことが条件の一つでした。

 

人間関係

自分をいままで一番変えてきたものは「人」であると多くの人が言います。たしかに勉強とか研究とか実態のないものより人のほうが親しみが持てますからね。人生の分岐点に、人の力が動いていることは確かでしょう。大学生にってキーパーソンとなる3つの分類に分けてみました。

 

先生

学会に頻繁に行くことがあったり、論文を読みまくっている人などは大学教授の名前を知り、ぜひその先生のもとで研究したいと思うかもしれません。しかし、よほど先生の熱烈なファンでない限りはおすすめしません。なぜなら、そもそも先生のことを勘違いしている可能性があるからです。

 

大学教授のことを知ろうと思うと、普通は人伝いに聞く話、本で読んだ話、もしくはインターネットで検索したことしか出てきません。先生の人柄はもちろん、研究内容の詳細は直接話を聞く以外に完全に把握することはません。

 

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先輩

魅力的な先輩は大学の志望理由の一つに成りえると思います。先にその大学に入学して経験を積んでいる先輩は、あなたの憧れであり未来像です。逆に、先輩がぱっとしない学生生活を送っているように察したら、その時点で学校のことも察しましょう。

 

私はZENPEN主催の編入説明会で数々の大学生のプレゼンを見て、その中でも飛び抜けて東大生がかっこよくててスマートに感じたことからこの大学行きたいなと思うようになりました。なるべく多くの先輩に会い、学校生活のことを聞くとともに、その人は自分の理想を兼ね備えている人かどうかをチェックしましょう。

 

 

 

同期の仲間

とても大事です。今のあなたのクラスの仲間を思い浮かべてみてください。彼らはあなたにとってどんな存在ですか?お互いを刺激し、高め合える存在ですか?手の届かない優秀な人達ですか?はっきり言って、足手まといの小学生ですか?大学に行ったら、最低でも2年間一緒に過ごす仲間です。あなたが彼らと過ごしていて満足できるような仲間のいる場所を目指しましょう。

 

まとめ

進学についても、就職についても言えることなのですが、進路を選択する際に消去法で選ぶ のではなく、自分の「やりたいこと」「好きなこと」から考えるとあとからこの選択をしてよかったと思うことができます!

 

大学受験案内2018年度用

 

大学入試ならまだしも、編入試験を受ける人はなにか勉強したいことがあるから受験しますよね。それが今の専攻と同じでも、違っていても自分のやりたいことならいいと思います。

 

最初に、この「学問」を学ぶためなら時間を費やしても良いと思えるような専攻を選びましょう。

次に、「環境」が整っており満足できるかを確かめましょう。

最後に、「人」の印象はどうでしょうか。自分を成功に導いてくれそうな人を探しましょう。

 

大学は人生で何度も気安く入れるところではありません。滑り止めの大学でも、いざそこに行くとなったとき行きたくないと思うようでは受験する意味がありません。しっかりと時間をかけて、いろんな人にアドバイスを貰って、自分と向き合って将来のことを考えてみましょう。