くろちゃん日記

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編入・院試体験談

「高専生らしくない」と言われ続ける私が高専を選んだ理由

高専生らしくない」-----------------------------よく言われる。

 

「なんで高専来たの?」----------------いろいろ理由があって。

 

私の高校受験期は、半分以上自分との葛藤に費やしていた。

 

 

  • 自分の夢がわからない人
  • 自分のやりたいことがわからない人
  • 自分の行きたい高校が全然決まらない人

 

 

そんな人には、是非最後まで付き合っていただきたい。

 

 

 

【目次】

 

 

 

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高専生に来る人は、大きく分けて2つのタイプがいる

 

・理系、メガネ、コミュ力低め、おとなしい、英語できない、オタク気質な男子

英語を始め文系科目が不得意のため、センター入試で「全教科まんべんなく点数を取ること」が苦手な子たち。理系科目が比較的得意であり、パソコンやアニメ、漫画を趣味としていたりする。

 

 

・チャラい、目立ちたがり屋、自由、効率のいい男子

高専にはオタクしかいないというのは大間違い!金髪、ピアス開けてる人だ、いわゆる「パリピ」な見た目の子も多くなってきている。(見た目と違って性格は穏やかであるので、ここはなんとも高専らしい。)

 

 

もちろん、この分類に含まれない子もいるので、自分をどちらかに当てはめることはしなくていい。

 

しかし、昔は上のタイプの子が多かったのに、最近は特に下のような子も増えてきたと先生方も口をそろえて言う。

 

私自身は、上に近い「理系、裸眼、コミュ力低め、おとなしい、英語できる、オタク気質ない男子」だった。

 

 

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なぜ高専を選んだのか−自伝的な話と仮説

 

 なぜ英語が話せた私が高専という学校に興味を持ったのか、誰か(特に同じタイプの人・英語ができるけど高専を志望している人)の参考になればと思って書く。

 

 

はじまり

2011年、中学3年生。周りが進路を気にしだすころ、私は何故か全く焦らなかった。

 

普通、「高校の選択は大事だよ!将来が決まってくるよ!」と親や学校の先生に押され、焦り、受験勉強をするものだと思う。

 

夏休みには夏期講習に通い、普段から塾に通い過去問を解きまくり、入試対策講座に参加して内申点が気になりだす。実際、中学2年生まで遊びまくってたあの子が、3年生になって急に授業態度が良くなり、テストで高得点を獲得するようになっていた。

 

それでも、私は焦らなかった。

 

「塾」という存在がとことん嫌いだった私は、1人で受験勉強を進めた。過去問をひたすらにときまくり、解かずに溜まっていた参考書の問題を消化し、テスト直しを行った。

 

私たちの学力の差は、縮まった。 

 

仮説1)結局塾で高校入試対策のテクニックを詰め込んだやつが、テストで得点できる。入試対策は、プロに教えてもらうのが早い。

 

この経験から受験勉強というものを嫌いになり、大学入試時に同じ思いをしたくないという気持ちも抱いていた。

 

仮説2)大学受験にやる気が出ない学生は、不まじめなのではなく、高校受験の時点で「受験のテクニックを詰め込む」という行為を嫌いになっている可能性がある。

 

そして、私は焦った。

 

しかし、希望はあった。

 

一定の学力と、そこそこの内申点をキープしていた私は、高校を推薦入試で済ませることに決めた。

 

見栄を気にするタイプの子だったので、私立校には絶対に行きたくなかった。

そこで、私立ではなく国立の、一般入試の他に推薦入試もある、豊田高専の話を聞いた。

 

 

話を聞いたきっかけは親

 

 

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高専っていう選択肢もあるよ。県内のエリートが集まる技術者になるための実践的な授業とかやってるよ。建築士免許も取れる!」

 

こういうのは、悪魔の囁きだ。

 

親は実際に学校に行ったことがあるわけではないし、メリットにばかり目が言ってしまって真の問題点を見ていない。

 

 

仮説3)親や、先生の「こんな高校もあるよ!」=「ここに行きなさい!」という話は、参考にするくらいで常に懐疑心を持って話を受けること。自分の目と耳で、できるだけ実際に学校に通っている知人に教えを請おう。

 

 

私は中学生3年生の進路選択直前まで、建築士になろうとしていた。建築科を勧められた。 

いろいろあって建築士は自分に向いていないと悟り、高専が候補から外れるわけだが後にも「豊田高専」という学校名は自分の中に残っていた。

 

3年生の進路説明会、先生の声で、現実に戻される。

「志望校は冬休みまでに決めましょう!」

 

進路といっても、中学を卒業してから進める選択肢はいくつもある。各種ある高校だけでなく、働いたりまたは企業付属の学校に行く手もある。

 

かなり、悩みだした。

 

 

将来の職業を決めてから出ないと高校も選べないと思っていた

 

 

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知り合いから聞いた話だが、最近の都会のほうの進学校では、

「将来の職業」を決めさせてから高校選びをさせるらしい。

 

これは、私のやっていたことと全く同じであり、遠回りであったと考える。

 

なぜなら、考えれば考えるほど自分の無知を知る。仕事現場を全く知らないのに、イメージできないよ。13歳のハローワークを見たって将来のビジョンなんて湧いてこない!

 

 

 

 

 

今、このころなりたかった職業を考えると 1位建築士 2位宇宙飛行士 3位医者 だった気がする。とりあえず、職業別年収ランキングを見て、自分が楽しいと思うものを選んでいた。

 

 

でもね、今なりたい職業は全く変わってしまった!!

 

中学生の頃に将来やりたい仕事を見つけよったって無理なんだよ、高校生だって、大学生だって、大人だってわからないのだもの!

 

 

仮説4)中学生の時に、将来やりたい仕事を考慮して大学選びをする必要はない。だって、まだ君たちにはわからないよ。職場体験学習→企業訪問→インターンシップ→就活を得て、初めてわかってくるのが、日本の就職のフツウ。

 

 

結局、将来の「仕事」ではなく「夢」を調べることにした。

そして、これは大正解だった。

 

 

 

 

将来やりたいことを大雑把に決めたら高校選びがうんと楽になり、すべてが上手くいった

 

まずは将来やりたいこと、なりたい理想像を見つけようとした。過去の経験から、自分の「得意」と「かっこいいと思うこと」をピックアップして思い出し、書き出した。

 

悩んだ。気づけば時間は矢のように経っていた。みんなが受験勉強している時間に、ずっと悩んでいた。

 

 

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そして、出てきたのは2つの夢

「世界で活躍するエンジニアになりたい」

「アメリカに留学したい」

 

 

 

 

 

これが、私の中学生のころにはっきりと口に出して言えた夢であり、これが定まってから気持ちが凄く楽になり、技術を身につけるため、高専を選択した。

 

 

 

 

中学3年生の自分「高専って想像もつかないけど、5年間もいればなにかしら技術身につくはずだからね!」

 どんまい過去の自分、それは嘘。

kurochan00.hatenablog.com

 

 

電気・電子システム工学科を選んだ理由

 

 

いろいろ学科があるなかで電気科を選んだのは、一番偏差値が高かったから。

さらに、英語レベル(TOEIC)も一番高いと情報を得て、私の他にも帰国子女がいるかもしれないと期待を持ったから。

 

電気が好きだったなんてことは、特にない。中学の理科でオームの法則は得意分野だったから余裕だと思った。

 

 

 

 

決定的なのは、豊田高専の文化祭(こうよう祭)を見学しにいった時、ピンとくるものがあった。逆に、地元の進学校に見学に行ったときは激しい腹痛を感じてトイレに駆け込んだ。

 

12月には、高専の推薦入試に向けてだいぶモチベーションが高まっていた。週に2,3回学校に居残り、市立の推薦入試を受ける他の子と一緒に面接対策をしていた。聞かれるであろう志望理由、将来の夢がはっきりときまっていたため、何を聞かれても応えられる準備はできていた。

 

 

 

次の記事では、推薦入試で実際に何を聞かれたのか、友人の証言を交えながら紹介する。

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